Windows CE (.NET) とか IoTとか

組込みWindows と IoTの話を扱います

R3のインストール順

さて、R3ですが、さっそくQFEでハマりました。

QFE = Quick Fix Engineering とはいわゆるバグ修正、パッチの類ですが、Windows CEでは毎月一回マイクロソフトよりリリースされ、年末にはそれまでのすべての修正が一つにまとめられるというサイクルで運用されています。

振り返って R3のダウンロードページ を見てみると、必要なものとして

o Windows Embedded CE 6.0
o Visual Studio 2005 (except Express)
o Visual Studio 2005 Service Pack 1
o Visual Studio 2005 Service Pack 1 Update for Windows Vista (if applicable)
o Windows Embedded CE 6.0 SP1 (required if PB 6.0 Tools have been installed)
o Windows Embedded CE 6.0 R2

が挙げられています。インストール順序としては

o Visual Studio 2005 (except Express)
o Visual Studio 2005 Service Pack 1
o Visual Studio 2005 Service Pack 1 Update for Windows Vista (if applicable)
o Windows Embedded CE 6.0
o Windows Embedded CE 6.0 SP1 (required if PB 6.0 Tools have been installed)
o Windows Embedded CE 6.0 R2

のあとR3インストールとなります。さて、QFEはどこで入れたらよいのでしょう?

で、私はR3を入れた後に無意識にQFEを入れてしまったところ、見事にsysgenエラー(具体的にはGesture関連のAPIが無いというcommctrlのリンクエラー)になりました。当初なぜこのエラーになるのかしばらく解らなかったのですが、なんとかQFEを入れたことを思い出して、R3の"Repair Install"を行ったところ復活できました。

ということで、要するにR2のインストールの後(R3をインストールする前に)

QFE 12/31/2008 のインストール
2009年1月から8月までのQFEのインストール

を行った後 R3を入れるのが正しい順序のようです。(あるいはR3自体に8月までのFIXが含まれている可能性もゼロではないですが、今までのところ確認できていません...)

いずれにしてもR3はバックアップなしにPUBLIC\COMMON以下のライブラリを書き換えてしまうようで、ダウンロードページにも"To uninstall Windows Embedded CE 6.0 R3, you must completely uninstall Windows Embedded CE 6.0"、つまりR3のみのアンインストールはできないと書かれています。

あと、CE Update CheckツールはR3インストール後すべてビックリマークになってしまいますが...どうしたもんでしょう。