Windows CE (.NET) とか IoTとか

組込みWindows と IoTの話を扱います

R3のインストール順(その2)

(以下、基本的に英語版の話で、日本語版でどうなるかは確認していません)

前回のエントリで、R3をインストールする順番として

Windows Embedded CE 6.0 R2までのインストール
>QFE 12/31/2008 のインストール
>2009年1月から8月までのQFEのインストール
>R3インストール

を提案しましたが、その後状況が変わりましたのでアップデートします。

1. ダウンロードページでDVDインストール用のISOファイルの公開とドキュメントの更新が行われている

以前はダウンロードインストール用のsetup.exeのみ提供されていましたが、ISOファイルも提供されるようになりました。また、ドキュメントも追加/更新されています。これによりsetup.exeの動作が微妙に変わった可能性があります。

ここで重要なのが、ドキュメント「Updates installed by Windows Embedded CE 6.0 R3.htmmbedded CE 6.0 R3.htm」の提供です。これによると、CE6R2以降2009年8月までのQFEはすべてR3に含まれていることになります。(あるいは、DVDのみ提供なのかも知れません。後で試してみます。)

2. 2009年9月のQFE提供

前回の記事時点では8月のQFEまでしか公開されていなかったのですが、現在では9月まで公開されています。このページでは以下のように説明されています。

NOTE:
This is the last update for Windows Embedded CE 6.0 R2 environment. Customers will be required to install Windows Embedded CE 6.0 R3
to receive future updates.

CEUpdateCheck tool will continue working for Windows Embedded CE 6.0 R2 environment until further notice.

つまり、

R2のアップデートとしてはこの9月のQFEが最後で、以降のQFEを適用するにはR3のインストールが必須である。

とはいえ、R2環境でのQFEチェックはしばらくは現行の"CEUpdateCheck"を使って欲しい。

ということになります。また、1.の情報と合わせると

R2を維持する人のインストール順

Windows Embedded CE 6.0 R2までのインストール
>QFE 12/31/2008 のインストール
>2009年1月から9月までのQFEのインストール

となり、このシナリオでは"CEUpdateCheck"もそのまま有効です。また、この状態でバックアップを取っておくとR2環境の最終版として利用できます。

一方、とにかくR3を使いたい人

Windows Embedded CE 6.0 R2までのインストール
>R3インストール
>2009年10月以降(?)のQFEのインストール

というように(つまり2009年9月はインストールせずに様子を見る)するのが現時点ではお勧めのように思います。今のところこのシナリオではCEUpdateCheckは使用できませんが、そのうちアップデートが公開されるのではと思います。