パナソニックより5インチTOUGHPADの新モデル
これまでWindows 8とAndroid で展開していたパナソニックのTOUGHPADシリーズですが、Windows Embedded Handheld 8 または Android 4.2を選択できる5インチディスプレイ新モデルが追加されました。
パナソニック、法人向けに5型頑丈タブレット「TOUGHPAD」
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20140224_636704.html
Windows Embedded Handheld 8 は Windows Phone 8 のOSを基本部分として利用した組み込み/流通業界機器向けのOSです。いわゆるハンディターミナルとしてWindows Phone 6 やWindows Embedded Handheld 6.5 が利用されてきた領域に後継OSとして用意されました。
もちろん Windows Phone 8ベース(しかも実質Qualcomの スマートフォン向けSOCしかサポートしない) のため、通話やデータ通信機能の実装は非常に簡単だと思われます。(もちろん日本での通信機器としての認定はそれなりに手間がかかります)
また、Phone 8では直接接続可能な周辺機器が非常に限定されるのに対して、Handheld 8ではデバイスドライバーの追加がそこそこ開放されていると考えられます。アプリケーションの開発用SDKはこちらからダウンロード可能で、.NET / C#ベースの開発が可能になっています。
ただ、
- 動作可能なCPUチップが非常に限られること
- これまでのWindows CEベースのネイティブコード記述アプリケーションが一切利用できなくなること
から、ハンディターミナル各社のMobile 6.5 からの移行は一般にはあまり進んでいないと考えられます。
(過去記事) Windows Embedded 8 Handheld 情報
http://cello.cocolog-nifty.com/wince/2013/01/windows-embed-1.html
ところで、パナソニックがWindows Embedded Handheld 8のパートナーに加わったことは1月のNRF Showの時点で明らかになっており、今回はその具体的な製品のお披露目となりました。
http://www.wpcentral.com/panasonic-working-microsoft-build-new-devices-enterprise
1月時点ではどんな機器が出てくるか誰も予想出来ていませんでしたが...こう来ましたか!という感じですね。発売はまだ先のようですが、日本で3月に開催されるRetail Tech Japan 2014 でも触れることができるのではと思います。