Windows CE (.NET) とか IoTとか

組込みWindows と IoTの話を扱います

Windows Embedded Compact 2013

ET2012の開催と時を同じくして、昨日Windows Embedded 8シリーズの情報がアップデートされ、さらにWindows Embedded Compact 2013のロードマップが発表されました。

Microsoft Extends Windows 8 to Intelligent Systems, Provides Details on Next Wave of Enterprise Tools and Technology
http://www.microsoft.com/en-us/news/Features/2012/Nov12/11-13EmbeddedRoadmap.aspx

また同様の内容のプレス向け発表会が国内で開催されたようです。

MicrosoftWindows Embedded 8シリーズを2013年3月に提供開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121115_573155.html

今回の発表内容ではCompact 2013がどのような機能を持っているのか良くわからないのですが、以下のEmbeded Blogで何回かにわたって情報が提供される予定となっています。

http://blogs.msdn.com/b/windows-embedded

初回の記事で明らかになったのは、

- Platform Builder と アプリ開発の両方でVS2012を利用する。

ネイティブコード開発ではCランタイムが更新され、VC2012の自動並列処理機能やC++11レベルの言語拡張機能が同様に使用可能になるとのこと。

このC++11とは以前はC++0xといわれていたC++言語拡張機能で、簡単に言えばSTLの機能を標準C++ライブラリとして採用していこう、というところから始まった流れです。このC++11の表記法は Windows 8 用Modern UIアプリでのC++で開発でも登場します。

この内容はVisual Studio チームの以下のブログ記事で紹介されています。

Native Development Experience in Windows Embedded Compact 2013
http://blogs.msdn.com/b/vcblog/archive/2012/11/14/native-development-experience-in-windows-embedded-compact-2013.aspx

C++11についてはこちらの記事も参考になります。

C++11のコーディング変更点まとめ
http://news.mynavi.jp/news/2011/11/04/014/index.html

Windows 8アプリのコードでも戸惑いましたが、ラムダ関数なんかもあるんですよね。

一方の.NET開発ではCompact Framework が v3.9 (4.0では無い)にアップデートされ、ガベージコレクションアルゴリズムが更新され、またマルチコア対応ランタイムが用意されているようです。

Compact 2013 の新しい情報がありましたら当ブログでも紹介していきます。