Compact7 PCTP (その4)
ビルドしたOSイメージをWindows 7の"Windows Virtual PC"でダウンロード&実行してみました。
以前のCEPCではBIOSローダーを組み込んだフロッピーディスクからCEを起動したりしていましたが、今回はあらかじめローダーを組み込んだVirtual HDイメージが.vhdファイルとして提供されています。
Windows 7では"Windows Virtual PC"を (追加インストールした後)スタートメニューから選択し、仮想マシン一覧を表示しているフォルダから"仮想マシンの作成"で新規仮想マシンを作成します。
1台目のハードディスクを上記提供されている.vhdイメージにするのですが、当方では新しく仮想ハードディスクを作成し、これを提供の.vhdからの差分ディスクと設定しました。
また、DHCPでうまくOSをダウンロードするためにネットワークを"Virtual Switch"に設定しました。これは設定画面でPCで有効になっているいずれかのネットワークインターフェースを選択します。(Virtual Switchという設定項目があるわけではありません。インターフェース名を選ぶと以前の"Virtual Switch"設定と同じ動作になる、ということです。)
デバッグシリアルはPIPEに出力されるように設定できます。PIPE出力をウインドウ表示できるツールなどで見ることができる(ハズ)です。
Virtual PCを起動すると、Ethernetダウンロードが開始されます。何かキーを押すとローダーメニューを表示させることもできます。(Virtual PCの画面サイズはローダーメニューで設定します)
一方、Platform Builder側ですが、例によってTargetメニューからConnectivity Options でVCEPC用のEthernetダウンロード設定を行い、"Settings"ボタンを押してBOOTMEパケットが到着するのを待ちます(Virtual PCの設定を間違っていると、いつまでたってもBOOTMEパケットを受け取れません)
BOOTMEメッセージを受け取ると、Settingウインドウが下のように変わります。デバイスを選択してウインドウを2つクローズ、Targetメニューから"Attach Device"を実行すると、(うまくいくと)ダウンロードが始まるはずです。
で、最終的にCompact 7 が起動した画面が以下です。
CE用の"Virtual PC Addition"が用意されていないので、エミュレータ画面をクリックするとマウスがキャプチャされます。Windows 7でマウスキャプチャを解除するにはCtrl + Alt + ←を入力します。
IE7ブラウザを動かしてみましたが、CE6のDevice Emulatorよりだいぶ高速です(Windows XPが問題ない速度で動くくらいだから当たり前か?) あと、GDI上のSilverlightもそこそこ動く印象でした。