Windows7の XP ModeでPB5 を動かす(その1)
さて、Windows 7(とりあえず32bitバージョン)で昔の開発環境を動かそう、というシリーズです。
現在ではCPUの仮想化対応機能(Intel VTまたはAMD-V)も普及が進み、BIOSのVT対応もメーカーによっては対応するようになってきました。そこで必然的にWindows Virtual PC + XP Mode を試してみよう、ということになります。また、ポリシーとして「仕事に使用できる」ということを挙げたいと思います。そのためには、「サポートされた環境で」「実用的な速度で」動作するかが問題になるところです。
さて、今回使用するのはLet's Note CF-Y8E (Core2Duo L7800、メモリ2GB)です。もともとはVista Businessプリインストール機なのですが、Windows7 Professionalをアップグレードインストールし、7用ドライバ類をメーカーサイトからダウンロードしてインストールしてあります。そしてこの機種ではCPU/BIOSともIntel VT対応になっており、Windows Virtual PCが動作します。ちなみに、Windows XP Modeを使用するための条件もProfessional以上が必要、ということになっています。
ここで、Windows Virtual PC と Windows XP Modeをもう一度整理してみると以下のようになります。
Windows 7専用 (Home Basic 以上) で動作可能な仮想PC機能。ただし、サポートされるゲストOSは、Windows XP、Windows Vista、Windows 7 に限られる。CPUおよびBIOSにIntel VT または AMD-Vのサポートが必要。使用するためにはマイクロソフトのサイトからダウンロード&インストールする必要がある。
※ Windows Virtual PCの仕組みはMicrosoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V)をもとにしているという説があります(こちら)
Windwos XP Mode
Windows Virtual PCで動作させることを想定した、Windows XP Professional SP3の仮想ハードディスク(VHD)ファイルと仮想PCの設定ファイル。ここで使用するWindows XPのOSライセンスは、Windows 7 Professional/Enterprise/Ultimateの料金に含まれると考えられます(ライセンス条項をチェックのこと)。また、ここでは、Windows XP ModeのVHDファイルを別の仮想化環境(VMWare Workstation)で使用する例が挙げられています。
※ このVHDイメージはSysPrepした状態で提供されていると考えられます。ダウンロードされるVHDファイルは同一のものですが、XP Modeを最初に起動したときにセットアップが行われ、固有のマシンIDが割り振られると考えられます。
Windows Virtual PC and Windows XP Mode
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee681737(WS.10).aspx
Windows XP MODE (入門編)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/dd920318.aspx
Windows XP MODE (応用編)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ee230243.aspx
Windows7 コラム XP Mode (番外編)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ee410772.aspx
実際にXPモードを動かしていると、いくつかのことに気が付きます。
- VHDドライブのファイルの読み書き速度はどのくらい?
- ExplorerでホストPCのドライブがネットワークドライブのように表示されるが、ドライブ名をアサインするにはどうする?
- USB上のActiveSyncで実機と接続できる?
- ネットワークでOSイメージをダウンロードできる?
このシリーズではこれらの項目にも触れていきます。