Windows CE (.NET) とか IoTとか

組込みWindows と IoTの話を扱います

Visual Studio .NET 2005でのSmart Device開発 (その3)

Visual Studio .NET 2005は内部的には"Visual Studio 8"とも呼ばれており、開発機にインストールするとProgram Filesフォルダにもこの名前のフォルダが作成されます。

MFC (Microsoft Foundation Class)や ATL(Active Templete Library)に関しても、VS.NET 2005付属のものはデスクトップ向け、スマートデバイス向けともにMFC8またはATL8と呼ばれています。

Windows CEの場合ある意味スペック上はVisual Studio 6.0世代のMFC6/ATL6で進歩が止まっていたわけですが、これでデスクトップPCとバージョンが再び一致することになりました。

また、今回はMFC/ATLともに多少 Smart Device独自の機能もフューチャーされています。

MFC Reference for Devices

http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/s054yys1(en-US,VS.80).aspx

ATL Reference for Devices

http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/46x46h7c(en-US,VS.80).aspx

これら以外にも以下の点が変わっているようです。

C Run-Time Library - Strsafeとはまた別のSafe Stringライブラリ

Standard C++ Library - STL拡張

デスクトップのMFC8.0/ATL8.0でもそうでしたが、これら新MFC/ATLを使うときには新しいDLLが必要です。

msvcr80.dll

mfc80u.dll

mfc80JPN.dll (またはほかの国別リソースDLL)

atl80.dll

以下デバッグビルド時のみ

msvcr80d.dll

mfc80ud.dll

これらのファイルは標準では

\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\ce\dll\

に存在しています。これらのソースコード

\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\ce\atlmfc\srcにあるように見えます。

※ \Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\ce\crt\src にはCランタイムライブラリのソースコードがありますねえ...