Windows Embedded 8 Handheld 情報
"National Retail Federation Convention & EXPO"イベントでは、Windows Embedded 8 Handheldに関しても追加の情報提供がありました。
Windows Embedded 8 Handheld joins the Windows Embedded 8 family
http://blogs.msdn.com/b/windows-embedded/archive/2013/01/14/windows-embedded-8-handheld-joins-the-windows-embedded-8-family.aspx
Windows Embedded 8 Handheld はWindows Embedded Handheld 6.5の後継で、Windows Phone 8 を元にハンディターミナル向けに味付けしたマイクロソフトの組み込み製品です。ご存知のようにWindows Phone 8 はデスクトップWindows 8 OS (Windows RT)とカーネルが共通化されたARMベースのプラットフォームです。
Windows Phone 8では現在のところ動作するSoCチップが非常に限定されている印象ですが、Windows Embedded 8 HandheldでもQualcomm チップがフューチャーされているっぽい(?)です。そのほかには、
- ハードウエアボタンのサポート
これがFeatureに入っていること自体不思議ですが、一般的なWindows 8スクリーンとは違って物理ボタンもサポートする、と名言しています。 実際にはWindows 8 タブレットでも物理「Windows」ボタンを採用しているものがあります。普通にUSB HIDカスタムボタン(やHID通常キー)で可能ですね。
- プリンタ、スキャナなどの周辺機器のサポート
Windows Phone 8では後から周辺機器のサポートを追加することは至難の業ですが、Windows Embedded 8 Handheldではこれを何とかする、と。具体的には米国ARTS の Unified POS を採用するようです。これはいわゆるWEPOS/PosReady7でよく利用されたOPOSとPOS for .NETを統合したフレームワークで、もとはレシートプリンタ、バーコードスキャナ、磁気カードスキャナなどをサポートするWin32 OCXの標準化から始まった流れです。現在Version 1.13のはずですが、2.0を規格策定中なんですかね?
このあとに以下の開発パートナーの各社が紹介されています。
- Bluebird
- Honeywell
- Ingenico
- Intermec
- Motorola Solutions
現在のところ一般ユーザーがWindows Embedded 8 HandheldのOSや開発にかかわる可能性は非常に低いですが、日本に複数あるハンドヘルド端末メーカーの動向が気になりますね。(マイクロソフト担当や私宛コンタクトいただければ多少お手伝いできるかも、です。)