Windows CE (.NET) とか IoTとか

組込みWindows と IoTの話を扱います

CE6 SP1:インストール前にQFEインストールが必要

Windows Embedded CE 6の開発環境はVisual Studio 2005のAdd Onとして提供されています。本体のVS2005とCE6 Add-OnのそれぞれにSP1が存在し、さらにVista向けのパッチも環境によっては必要なことから、インストール順が大変なことになっています。さらに日本語版/英語版の別も存在します。(しかもR2も!)

さて、WINDOWS CE BASE TEAM BLOGのある記事を読んでいたところ、コメント欄にSP1インストール前にQFE(Quick Fix Engineering)インストールが必要、と出ているのに気が付きました。

実際、USサイトの"How to Get Going with Windows Embedded CE"というページや、SP1のダウンロードページには以下のように書いてあります。

NOTE: Windows Embedded CE 6.0 Cumulative Product Update Rollup Package (through 12/31/2006) should be installed prior to installing Windows Embedded CE 6.0 Platform Builder Service Pack 1.

つまり、QFEのYerly2006をインストールしろ、ということです。現在のQFEは月ごとの個別リリースと、毎年一回その時点までのすべてのQFEの一括インストールパッケージの2種類がリリースされています。

結局、CE6 インストール手順は以下のようになるのではないでしょうか。

(もし違う意見があればコメントください)

1. OSのインストール

一応、2000/XP/Vistaが使用可能なことになっています。

OSの国別バージョンは開発環境と合わせた方がよい、という意見もあります。

(XP以降であれば、コントロールパネルの「Unicode対応でないプログラムの言語」をUS Englishにすることで回避できる場合もあります)

2. .NET Framework 2.0 (RUNTIME) のインストール

VS2005でもインストールされますが、当方では事前にインストールしバックアップを作成しておくことにしています。

<このあたりで1回目のバックアップ?>

3. Visual Studio 2005(本体)のインストール

CE6の言語と同じものを使用してください。

4. Windows Embedded CE 6 Add on(本体) のインストール

5. QFE Yearly 2006のインストール

<このあたりで2回目のバックアップ?>

6. Visual Studio 2005 team suite SP1のインストール

VS本体と同じ言語版を使用します。

Vistaの場合は"SP1 Update for Vista"もインストールします。

7. Windows Embedded CE 6 SP1のインストール

このリリースは主にツール側(Program Files以下)のVS2005 SP1対応と考えています。

ビルドツリーのアップデートはFPやQFEで行われます。

8. 必要に応じて追加のQFEインストール

9. Windows Embedded CE6 R2 コンポーネントのインストール

過去のQFEとはぶつからないと考えています。将来のQFEにはR2のfixも含まれる?

→R2には過去のすべてのQFEも含まれるという情報もあります。このあたりは追って検証します。

<最後にプロジェクト開始時の開発環境バックアップ>

QFEは時期が経てばYearlyにまとめられるので、急ぎでなければプロジェクト開始の時にその時点で最新のYearlyとそのあとのすべてのMonthlyをインストールするようにすると良いと思います。MSダウンロードサイトからQFEを検索するには以下のリンクを使ってみてください。

http://www.microsoft.com/downloads/results.aspx?DisplayLang=en&nr=20&freetext=Windows+Embedded+CE+6&sortCriteria=date

(11月15日: R2の内容を追記しました)