続) XNA Game Studio Express
12月13日に開催されたXNA Game Studio Express (GSE) 発表会の様子がニュースサイトで報道されています。
マイクロソフト、「XNA Game Studio Express Launch Event」を開催
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0612/13/news074.html
誰でもパソコンでXbox 360用ゲームを作れる!――マイクロソフト、“XNA Game Studio Express”の提供開始
http://ascii24.com/news/i/soft/article/2006/12/13/666540-000.html
マイクロソフト、WindowsとXbox 360で同一のゲーム開発環境を可能にする
「XNA Game Studio Express」最終版を提供開始
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20061213/xna.htm
実は当方も14日夜にMS代田橋オフィスで開催された、MVP向けのXNA Game Studio Expressセミナーに参加してきました。
現在 XBOX Liveでは「XNA Creators Club」というゲームダウンロード用XBOX360側プログラムを購入可能になっており、これを購入することで4か月または12か月の間、PCで開発したXNA GSEベースのゲームプログラムをPCからダウンロードできるようになっています。いったんダウンロードされたゲームはほかのXBOX Liveゲームと同じようにハードディスクに保存され、XBOX Liveのメニューから起動できるようになります。
一方、ゲームデバッグ中はXBOX Liveに接続中の360本体とPCの間でデバッガリンクが設けられ、通常のVisual Studio 2005 Managed開発と同じようにリモートでブレークポイント、トレース、ウォッチ式のようなデバッガ実行が可能になります。
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今回のXNA GSEはPCターゲットの場合ほとんどなんでも可能なのですが、当然XBOX360ではあらかじめ用意されたアセンブリ(クラスライブラリ)のみ使用可能です。一応.NET Compact Frameworkと説明されていますが、それでもWindows Mobileのものとはアセンブリのサポートでかなり違いがある模様です。(Windows Mobileでは GDI/WinFormが使用可能ですが、XBOX360にはそれもなく、TrueTypeフォントを利用した文字描画レベルでもままならないという話が参加者から出てきました。)
このような状況は実は逆にサードパーティにビジネスのチャンスをもたらすと考えることもできます。誰もが必要なManagedアセンブリを提供することはビジネスとして可能で、実際にXNA GSEで使用可能な商用スプライトライブラリを開発している会社があるそうです。
(参考)