Exchange Server 2003 Service Pack 2とWindows Mobile 5.0 MSFP
Windows Mobile端末ではExchange Serverとの連携機能が特徴になっていますが、さきごろ発表されダウンロード可能になったExchange Server 2003 Service Pack 2では、Exchange ServerにWindows Mobile 5.0向けの以下の機能が追加されています。
- Direct Push機能
- データ圧縮の向上
- 同期アイテムの追加(「仕事」と「連絡先」の"写真")
- いわゆるOTA機能(リモートからのポリシー適用、パスワードリセット、データ消去)
- Secure MIMEのサポート
"Directではない"Push機能とは、SMSメールを使用して端末へ新規メッセージが到着したという内容の通知を送り、それに対して端末側が新規メッセージをPULLすると言う機能のことです。一方"Direct Push"ではメッセージはExchangeサーバーから直接端末に届けられます。Wake On RADIO的な端末側の機能が利用されていると想定されます。
これらの機能を利用するには、端末側にもOEMから提供される"Windows Mobile 5.0 MSFP (Messaging and Security Feature Pack)"対応のOSイメージが必要になります。
(2006.5.25追記)
MEDC2006にてDirectPushやデータ消去(Remote Wipe)などの詳細が説明されていました。
この機能のベースにはExchange Serverと直接同期する「Exchange ActiveSync」機能が重要な役割を担っています。そして、そのトリガーにはAlways-Up-to-date(AUTD)と呼ばれる機能が使用されますが、これは平たく言うと(キャリア依存の)SMSなど、なのだそうです。ただしこれは同期を開始するための"トリガー"としてのみ使われるそうで、SMSの中のメッセージが利用されるわけではなく、単にキャリアに届いたSMTPメールをSMSに変換するサービスや、あるいはメールが届いたという通知機能のみでも良い、のだそうです。
MEDC2006参加者へ
- ITP302 Overview of Mobile Messaging with Windows Mobile and Exchange Server 2003
- ITP303 Best Practices for Mobile Messaging with Windows Mobile and Exchange Server 2003
- ILL210 Mobile Messaging with Windows Mobile 5.0 and Excange Server 2003 SP2