Windows CE (.NET) とか IoTとか

組込みWindows と IoTの話を扱います

MAINSTONEIII BSP リリース

新年明けましておめでとうございます。

今年初めての記事は、Platform Builder 5.0用MAINSTONE III BSPです。

以下のマイクロソフトダウンロードサイトからダウンロードできるようになっています。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=bdf43d00-55b6-4e51-82a5-f0a8395d4903&DisplayLang=en

あるいはダウンロードサイトで「MAINSTONE」で検索をかけてみてください。

MAINSTONEとはIntelXScaleプロセッサPXA27xがCPUのコードネーム"Bulverde"と呼ばれていたころから存在する開発用ボードです。(当時はもちろんNDAアイテム - 秘密 - でした)

MAINSTONEはパーツを交換したり、基板にジャンパを飛ばしたりすることで I →II →III とバージョンアップすることができ、またCPUボードのみ交換することでCPUステッピングのバージョンアップも可能です。だいたいIIからまともに使えるようになったと記憶しています。IIIではPMIC基板が市販のPMICチップ対応になり、DVMを試すことが出来るようになりました。

インテルの代理店に問い合わせると、MAINSTONE III (PXA270 C5ステップ)が買えると思います。

Windows CE Platform Builder5.0にもとから存在するMAINSTONE II BSPは、その出来に関してあまり評判がよろしくなく、たとえばSuspend - Resumeのサポートがなかったり、コードの品質面で?だったりして、PXA27x上でいかにまともに動くBSPを持っているかがサードパーティの付加価値であったりしました。

リリースノートを見ると、今回は

- VTUNEサポート

- Intel Debugging Extensionサポート

- USB RNDIS KITLサポート

- FLASH image (XIP ?)サポート

- Power ManagementおよびSuspend/Resumeサポート

- Cameraインターフェースサポート

が加わっているようです。

(追記)

Windows CE 5.0 QFEの 2005年Q4もリリースされています。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=63c72780-1725-4972-beb9-c07bc32c99a2&DisplayLang=en

これをインストールすると .NET Compact Framwork v2.0がカタログツリーに入ります。

複数CPUタイプをインストールするとき、2つめ以降のCPUタイプのインストールで「.CECファイルを上書きしますか?」と聞かれますが、ここでYESと答えないとそのCPUタイプのQFE全体がインストールされなくなるので注意してください。